【大津波に耐えた7世紀の要塞】
Benteng Indrapatra
セメントがまだない7世紀の遺跡
開発が進んだジャカルタなんかと違って
歴史的遺跡がゴロゴロしているので
毎週のように歴史探訪の旅をしています。
今回は海岸に残る「要塞」です。
最古の王国はヒンズー教王国?
この地方にあった最古の王国と
言われるラムリ王国。
ラムリ王国がこの「要塞」を作った
と言われています。
時は7世紀(日本は飛鳥時代?)。
ストゥーパのような屋根をした
井戸が残っているので
ヒンズー教王国だったと言われています。
でも実際はヒンズー教だった
確たる証拠もないらしく
インド伝承のアニミズムではないか
と言われたりも。
最初は宗教施設でその後軍事要塞に?
そのラムリ王国が最初は
沐浴場のある宗教施設として
これを作ったのではないか
というのが定説ではありますが
私は疑い深いので
そうじゃないかもと思っています 😆
確かに井戸は残っていますけど
宗教施設をこんなに
強固に作るだろうかとか
軍事施設こそ
水が必要だったのではないか
とか考えてしまいます 😆
16~17世紀まで現役で使われた
インドネシアの国家英雄にもなっている
世界最初の女性海軍大将
マラハヤティの時代にも
この要塞は軍事設備として
使用されていました。
マラハヤティ海軍大将は
2000人の寡婦軍隊を
率いていましたが
彼女達もこれを使ったそうです。
現在インドネシアになっている領域は
ことごとく
オランダに植民地化されましたが
もっとも反撃が激しかったのが
この地方だったのです。
弾薬庫、大砲置き場、監視用の覗き窓など
今でも残っていて
2004年の大津波から
17年経つ現在もびくともせず
建ち続けています。
歴史好きには必見の場所ですよ!
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