国会審議中にインドネシア語を披露した熱弁!英国人議員

イギリス国会で、ある英国人議員がインドネシア語を少し披露したというだけで、ニュースになってしまうインドネシア。

インドネシアの人たちは外国人がインドネシア語を話してくれると、とても嬉しいのです。

以前は、小学生時代をジャカルタで過ごした、米国のオバマ元大統領がインドネシア語を話すたびにニュースになっていたことがありました。

あなたがもし要人で、インドネシアの人たちに振り向いてもらいたいなら、公の場でインドネシア語を披露するのがお勧めです(笑)。

イギリス国会で、ある英国人議員がインドネシア語を披露したお話が、2018年10月22日(月)のdetikNews(https://news.detik.com/berita/4267816/ketika-anak-betawi-bicara-bahasa-indonesia-di-parlemen-inggris)とTRIBUNnews.com(http://medan.tribunnews.com/2018/10/12/bahasa-indonesia-diucapkan-saat-sidang-parlemen-inggris-sosok-richard-graham-jadi-sorotan)に載っていました。

以下、ご紹介していきますね。

1.「必要とされている時に助ける友達が真の友達」

↑インドネシア語で熱弁するグラハム議員

Teman yang membantu saat dibutuhkan adalah teman sebenarnya(必要とされている時に助ける友達が真の友達だ)」

と言い、その後、すかさず

A friend in need is a friend indeed.

と英語訳を口にしたイギリスの議員リチャード・グラハム氏。

2018年10月10日に行われたイギリスの議会で、インドネシアの中部スラウェシ州パルにおける地震と津波の被害に対する英国政府の対応を尋ねている際のことです。

グラハム氏は普通の議員であるだけでなく、アセアンおよびインドネシアの貿易部門における英国首相の特別相談役を務めている人なのだそうです。

この発言を受け、イギリスのテリーザ・メイ首相はパルの被害者に対する支援に関して、肯定的な返答をしたということです。

2.イギリス国会初、インドネシア語の発言をした人

↑2013年バスキジャカルタ元市長を訪問した際のリチャード・グラハム氏

リチャード・グラハム氏はインドネシア語を流暢に話すイギリスの議員として、関係部門では以前からその名は知られていたようです。

インドネシアに関する同氏の意見が英国で肯定的に受け止められてきたのは、同士のインドネシア語によるところが大きいそうです。

同氏によると、英国国会議員の中では、同氏の他、ロリー・スチュワート氏もインドネシア語ができるということです。

その他にも、在ジャカルタイギリス元大使の外交官リチャード・ゴズネイ氏、そして、現在のイギリス大使 モアッツァン・マリク氏もインドネシア語が流暢なのだといいますから、驚きですね!

氏によると、モアッツァン・マリク大使のほうがご自身よりも会話が流暢だということです。

しかし、くだけた会話用語の語彙数においては、グラハム氏ご自身のほうが沢山知っているのだとか。

というのも、グラハム氏はバタビアっ子(ジャカルタ庶民)なので、道端で拾ったチャラい用語も知っているのだと、冗談を言っておられます。

グラハム氏は1980年から1982年までの15か月間、テッティ・シホンビンさんという人にインドネシア語を教えてもらっていたそうです。

テッティさんからの他にも、フォーマルな形ではありませんでしたが、友人たちからもインドネシア語を学んだといいます。その仲の良い友人のひとりが、バティックのデザイナーとして有名なイワン・ティルタ氏なのだそうです。

インドネシア語をただ学ぶだけでなく、しっかり交友関係に生かしているところが凄いですね。

氏は今日までインドネシアの友人やインドネシアの議員たちとの交友を大切にしているそうです。

ジャーナリストのムティア・ハフィッドさん(女性)が最近、ロンドンに来た際も、 時間を作って、事務所からオートバイを走らせ、インドネシア大使館へ向かったのだそうです。

交友関係をお仕事に生かし、お仕事を交友関係に生かしていらっしゃるのかもしれませんね。

さいごに

インドネシア語を話せるということで、外交だけでなく、交友関係も充実されているように見えるリチャード・グラハム氏のお話はいかがだったでしょうか。

インドネシア語を学ぶ元気が出てきたのではないでしょうか?

日本の政治家にもインドネシア語が流暢な人がいればいいなあ、などと思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。

外交官がその国の言語を学ぶことを、イギリスはひょっとして重要視してるのかもしれないと、私は思ったりしました。

英語という世界共通語のネイティブである彼らが、英語一点張りではなく、現地語を大事にしている姿から、私たちが学ぶことも多いのではないかと思いました。

 

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