インドネシアで買い物をしようとしたら価格表示が読めなかったということはありませんか。
ただでさえ、インドネシアルピアの数字の桁は多くなりがちなのに、何だか変ですよね。
それは、インドネシア語では数字のなかのピリオドとカンマが逆になっているからなのです。
ピリオドはカンマ、カンマはピリオド
インドネシアでは、数字におけるピリオド「.」とカンマ「,」が逆なのです。
例えば、5百万ルピアはRp 5.000.000と書きます。
小数点以下も書く場合はRp 5.000.000,00となります。
つまり「.」は数字におけるカンマを意味し、「,」は小数点なのです。
どおりで、何だか変に見えたわけですね。
上の写真はインドネシア語による見積もり書です。
本文はインドネシア語なのですが、ランチとかディナーとかといった部分は格好付けのため英語になっています。
このように、数字の桁をわける点はピリオド、小数点はカンマとなります。
銀行通帳やエクセルファイルでは例外
このインドネシアにおける数字の表記法は、国際的な標準に合っていないため、システム的ジレンマがあるはずです。
その証拠に、インドネシアの銀行通帳を見てみると、私たちの見慣れた国際的な表記法になっています。
また、エクセルファイルで表計算を行う時も、国際的な表記になります。
銀行通帳やエクセルを扱うインドネシアの人々は、自国の表記法と国際的な表記法が異なることをよく知っています。
ですので、システム的ジレンマは、人々の理解によって帳消しになっているのですね。
さいごに
インドネシア語の文章の中で数字が出てくる時には、ピリオドとカンマを読み間違えないように注意したいですね。
大体の場面で、私たちは数字のスケールを把握していることが殆どです。
日本語や英語からインドネシア語へ翻訳した文書では、本文はインドネシア語に変換されていても、数字表記が日本語や英語のまま残っていることもあり得ます。
その場の状況に合わせて読むことに慣れるといいですね。
清水純子へのお問い合わせはこちらから。
無料メルマガはこちらから。